配伍七情
- 2022.05.3
- 薬膳の概要
食材や中薬を使うときに、単品で使うこともありますが、
ほとんどの場合は、2品以上使います。
その際の配合の関係を配伍七情と呼びます。
単行
単品で食材や中薬を使うこと
例 お茶だけを使う
相須
同じ効能を持つもの食材や中薬を一緒に使うと、両方の効果が増加すること
例 気を補う効果のあるお米と山芋を使うと効果が高まる
相使
一方をメイン、もう一方をサブとして、補薬が主薬の効果を増加すること。
例 腹部を温めるしょうがをメインとしてその効果を高めるために、サブとして温める効果のある黒砂糖を使うとしょうがの効果が高まる
相殺
ある食材または中薬が、ほかの食材や中薬のよくない作用を取り除いたり、軽くしたりすること。
例 刺し身にわさびをつけて生魚の毒を抑える
相畏(そうい)
相殺とは反対の関係。
例 刺し身と体を冷やす作用を抑えるために大葉を使うなど
相反(そうはん)
2種類以上の食材や中薬を用いることにより、副作用が生じること
例 お茶と柿をいっしょにとると便秘を起こす
相悪(そうお)
2種類以上の食材や中薬を合わせて用いることにより、作用が低減したり、無効になること。
例 気を下げる大根は、気を補う山芋と使うとどちらの作用を拮抗し無効になる。